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どうして我が子の性的指向を理解できなのでしょう?

その不安は文化のもたらすものであるといえます。同性愛嫌悪は私たちの社会において簡単に意識の中から消し去れないほど定着してしまっている考えです。同性愛嫌悪が存在する限り同性愛者とその親たちは深刻な恐れと懸念に苛まれます。

リベラルであると自負しており、さまざまな差別意識も乗り越え同性愛者の友人がいるような親の場合は、理解出来ない不安、不快感を感じてしまいそれが良心の呵責となるケースもあります。そんな親たちは「我が子」が同性愛者であるという事実に不満を感じて、初めてその事実(自分が不満を感じていること)に驚くのです。社会から植え付けられた固定観念に打ち勝つだけではなく、こういった親の場合はさらに「そんな風に感じるべきではないのだ。」という思いに悩んでしまいます。

この場合大切なのは、まず我が子にとって今何が一番大切であり必要なのかを考える事に専念することであり、それが救いとなります。出来る限りこういった罪の意識にとらわれすぎないようにしてください。それは根拠のない事であり、あなたにとっても、子どもにとっても何も得る事にはならないのですから。