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「同性愛を治すセラピー」があると聞きました―それって役に立つの?

もし、あなたの子どもが同性愛者でも、同性愛は「選ぶ」ものではないのですから、「我が子の考え方を変える」などできません。いわゆる「同性愛を治すセラピー」でそれが可能とされていても、です。実際、「同性愛を治すセラピー」は多くの医学、専門家の団体から否定されており、むしろそれは、深刻な傷を残し、自殺にまで追い込んでしまうことがあることが明らかにされました。

  • 1990年、アメリカ精神医学会は、「同性愛を治すセラピー」には効果がなく、むしろ害悪のほうが大きいという科学的根拠を示しました。
  • 1997年、アメリカ精神医学会は「同性愛を治すセラピー」をしないよう、公的に警告を出しました。
  • 1998年、アメリカ精神医学会は「同性愛を治すセラピー」に反対する次のような宣言をしました。「精神医学的な研究では、性的指向を変更しようとしても意味がないことが証明されています。しかし、(同性愛・両性愛者の抱える)潜在的なリスクは大きく、鬱病、不安神経症、自己破壊的行動(自殺)などの行動がみうけられます。」
  • アメリカ医師会は、その学会規約の中で(番号H-160.991)「同性愛を精神障害とみなす考えや、患者の同性愛指向を変更すべきという考えに基づく『同性愛を治すセラピー』の使用に反対する」と明言しています。
  • 2001年には、アメリカ専門外科医がおこなった「セクシュアルヘルスと責任ある性的行動キャンペーン」では、同性愛は「元に戻せる人生の選択」ではないと同性愛を擁護しています。

PFLAGにいるたくさんの親たちは、こうした「同性愛を治すセラピー」が我が子にとってどれほどの大きなダメージを残すのかを、直接目にしてきました。PFLAGの会員は、「同性愛を治すセラピー」のようなイデオロギー的で疑似科学に基づくような信条に依拠するのではなく、科学的根拠や信頼できる専門家の意見にもとづいて社会を啓蒙し教育することが大切であると信じています。

重要なのは、これらのグループが何者で、かれらがいろいろな名前を使って活動しているのを知ることです。17頁に避けるべきグループをリストアップしました。