NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会のトップページへ戻る

我が子が同性愛者であることと、自分の信じる宗教と、どう折り合いをつけたらよいでしょうか?

宗教のなかには同性愛を否定するものがあるのは事実です。しかし、こうした宗教のなかにおいても、教会が同性愛者を非難するのは不合理である、と考えている信頼できる指導者がいます。

1997年、全米カトリック司教会は、親たちに対して、同性愛者の子どもを愛し、援助するように促す司教宣言をしました。1994年の司教教書に、全米司教会は次のように書いています「異性愛の人にとってそうであるように、同性愛者にとってのゆるぎない愛は、神の御霊によるものである」。

アメリカにおける主流の宗教のほとんどが、いまや、同性愛者の権利を擁護する立場を公式にとっています。さらに一歩先をゆく宗教もあります。たとえば、メソジスト教会は、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルを受け入れる信徒団のネットワークを発展させてきました。1991年から、統一キリスト教会は、性的指向によって聖職に就くのがはばまれるようなことはあってはならないとする宗派の方針を掲げています。米国聖公会では、宗派内の法規組織が、同性愛者は教会内の他の信徒と全く同じ権利をもっていると宣言しており、オープンな同性愛者を司教に任命しています。