NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会のトップページへ戻る

「性別不合」の子どもとは?

生物学的性別とは別の性に適合する行動を繰り返す子がいます。いわゆる「女の子らしい」または「男の子らしい」服装や髪形を拒否するのです。

大概、2歳から4歳の間にその行動様式が認められます。性別不合の男の子は、女の服や靴や髪形やメイクに興味を示し、「白雪姫」や「シンデレラ」といった童話の女主人公を演じたり、そのつもりになったり。遊び友だちは女の子で、乱暴で転げ回るような遊びや団体スポーツを避ける。

性別不合の子どもを形容するのによく使われる表現は、優しい、敏感、芸術的、親切、可愛い、愛情豊かなど。小さい時に女の子になりたいと言ったり、自分は女の子だと言ったりする子もいます。

反対に性別不合の女の子は、短髪で男の子の服装を好み、スカートやドレスや女子用の水着は着たがりません。女の子がよくすると言われる遊びは拒否し、好むのは男の子に相応しいとされるゲームやおもちゃ。いわゆる「ごっこ遊び」をするなら、演じるのは男の役で、女の役は嫌がる。

男の子の遊び友だちが多く、乱暴で転がり回るような遊びや取っ組み合い、団体スポーツが好き。男の子になりたいと言い、実際に自分は男の子だと言ったり、間違えられたりするのを喜びます。

性別不合の子ども全員がトランスになるわけではないし、全てのトランスが子どもの頃、性別不合行動をするものでもありません。幼い頃、生物学的性別とは別の性として扱われるのを望み、そのように行動し、装い、それらしい遊びに興じても、成長するにつれ、その欲求が薄れるケースが多いのです。

思春期になっても欲求が変わらないなら、成人後もトランスと自覚する可能性が高いです。