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「治療基準」*とは?

「トランスジェンダーの健康を守る世界有識者会」*はトランスの「性同一性障害」*の理解と治療に献身する、専門家の世界的組織です。「トランス世界有識者会」によって定められ、定期的に更新される臨床心理学的ガイドラインを「治療基準」と言います。

「治療基準」は一般に、個々のトランスセクシュアルに、ホルモン療法や性別再適合手術が必要か否か、もし必要ならどの治療法を取るかを決めるために使われます。

例えば、性別再適合手術を受ける前に義務付けられているのは、新しい性別で快適に生活し、働けるかどうか、最低一年の試験期間を体験することです。これを「リアル・ライフ・エクスペリエンス」(実際の生活体験)と呼び、この期間、トランスの問題に精通している精神療法医の指導を受けます。

この「治療基準」は、トランスが早まって手術を受けて後悔する危険を減らす一方で、「監視装置」だという批判もあります。

 

「治療基準」(Standards of Care)

「トランスジェンダーの健康を守る世界有識者会」(The World Professional Association for Transgender Health:WPATH)

前身は、『ハリー・ベンジャミン国際性別違和症候群協会』 (Harry Benjamin International Gender Dysphoria Association: HBIGDA)。

「性同一性障害」 (Gender Identity Disorder)

2012年12月に、精神科医のための「診断と統計の手引」から除外されることが決まった。即ち、精神的「障害」や「疾患」とは見做されないことになる。