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差別

たくさんのトランスが全ての分野で成功を収め、幸せな生活を送っています。

といっても、まだ就職に関しては差別が蔓延しています。服装などの性表現が目立つため、失業したり、雇用されなかったり、職業経験や教育歴に見合わぬ低収入の職しか就けなかったりします。アパート入居を断られる、追い出される、レストランや商店や公共施設で、サービスを拒否されるなどは日常茶飯事です。

国民皆健康保険制度が充実している国では、トランスに必要な医療費は保険で支払われるというのに* 米国に住むトランスは、健康保険の支払を要求するのが困難です。

米国の健康保険は、通常、ホルモン療法を望むトランスの治療を拒否する上に、性別再適合手術を行う外科医は北米で僅かしかいません。更に、トランスが必要な医療技術の大半は、決まって、ほぼ全ての健康保険から除外され、その結果、トランス自身が高額の費用を負担しなければなりません。治療の方法によって違いますが、(米国では)性別再適合手術一件につき、およそ5千ドル~10万ドル($1=\90として約45万円~9百万円)と言われます。

トランスの多くは、無神経な医療関係者から敵視されたり、笑いものにされたりするのを嫌って、定期的な健康診断はまず受けないでしょう。急を要する病状でさえ、医者に診せなかった事例がいくつか報告されています。

 

「国民皆健康保険制度が充実している国では、トランスに必要な医療費は保険で支払われる」

日本も国民皆健康保険制度がある国だが、現状は、トランスに必要な医療は保険対象でないものの方が多い。