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ホルモン療法と「外科的性別再判定」*の紹介

トランスの子どもから体を変えたいと言われると、親は一様にショックを受けますが、まず、子どもの言葉の奥にある、必死な想いを汲み取って上げて下さい。自分の性自認に合った体に作り替えたいというその想いは、トランスセクシュアル自身でも十分に説明できないというのに、ましてや、トランスでない親が完全に理解できるはずがありません。

子どもは、ある時、体を変える必要があるという自覚を持ち、その想いが強まると、自分を苦しめる肉体から逃れて自由になろうとする。親はこの必死な模索、逼迫した衝動を理解するのは難しいでしょう。

自分の外面と内面、容姿と感情、体と心のギャップを解消して調和させたいという切なる願い。大多数の人が享受しているこの調和――疑われたり、からかわれたりないで、そのまま受け入れてもらえる性自認――の恩恵に、自分も与りたいという叫びなのです。

子どもを助けるためにまず必要なことは、理解ある経験豊かな精神科医に紹介してあげることです。医師も親も、子どもの性自認に敬意を払い、肉体的変化の過程を支えてあげて下さい。

 

「外科的性別再判定」(Surgical Sex Reassignment)