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怒り

「5年たっても怒りは収まりません。怒ることによって、ティムがゲイだという事実に関わっている感じです」モイラ:夫がゲイ

連れ合いのカミングアウトの過程では、どの時点でも、異性愛配偶者の怒りは爆発しますが、怒りが最も激しいのは、カミングアウトで自分の生活がどう変わるか、事の重大さがわかり始めた時です。ある人は、連れ合いに欺かれたことに苦い思いを噛みしめます。連れ合いがゲイであると、異性愛配偶者は、性的に騙されたと思って怒るでしょう。AIDSや他の性病に対する恐怖によって、ますます混乱し怒りが募るでしょう。生活が断ち切られたこと、家族が崩壊したことに怒る人もいます。

自分がまだ、昔の生活の断片を拾い集めて、元の形に修復しようとしている時に、LGBTである連れ合いが新しい生活を始めることに、我慢ならない人もいます。怒りが制御され、適切に治療されて前向きにならない限り、燻った怒りは恨みに転じたり、仕返しの行動になります。自分の怒りを冷静に見つめて処理することによって、異性愛配偶者は新しい状況を受容できるようになります。