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悲嘆

「殻に閉じ籠ってしまって、身の周りの始末さえできません」ダン:妻がレズビアン

自分の痛みを自覚し、連れ合いの性愛と性自認を認めた時、異性愛配偶者は次第に、生活の中で何を失ったか、何が変わったかを正視するようになります。失ったものは、伴侶、結婚生活、家族、自尊心、一貫性あるいは信念。それは深い悲しみを齎します。トランスジェンダーを連れ合いに持つ異性愛配偶者は、相手の外見が変化するのを見て悲嘆にくれるでしょう。中には悲しみを乗り越えられずに絶望して、自殺を念慮したり行動に移したりする人もいます。

大多数は、失ったものを追おうとせず、ひとつひとつ解き放って行きます。そのうちに、今まで気づかなかった内なる力に目覚めて、現実を受け入れ、自分を取り戻し、生活に目的と意味を見出すのです。