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すべてのみなさんへ

「ゲイの友人のために何かできればいいと思うけれど、どうしたらいいのかわからない…」このホームページを訪れてくださったあなたは、すでにLGBTに関心を持っている人かもしれません。

私たちの周りには、LGBT当事者を家族や友人に持たない、そしてその結果LGBTに関心を持たないストレート(異性愛者)の人たちが大勢います。彼らの多くはLGBTの人たちが社会でどのように扱われているか知っていますが、自分のすぐそばに当事者がいることには気づいていない人がほとんどです。このような社会の中で、もしあなたがLGBTの人たちをサポートしたいと考えているとしたら、あなたはもう立派なLGBT支援者(アライ)です。

あなたの行動のわずかな変化が、そして一言が、あなたの大切な人を助け、あなたのすぐそばにいるであろうLGBTの人たちを支えていくことになります。またそれはあなたの周囲の人たちを変え、やがては社会を変えていくことにつながるのです。

「LGBTの家族と友人をつなぐ会」のメンバーには、LGBTの家族やLGBT当事者だけでなく、あなたと同じような友人もいます。あなたの日々の生活の中で、あなたの大切な人のために、次の「あなたにできる7つの支援」を、是非行ってみてください。偏見や差別のない、そしてあらゆる人たちが等しく幸せを求められるような社会を、みんなで作っていきましょう。

あなたにできる7つの支援

  1. まず、あなた自身がLGBTについての正確な知識を得ていきましょう。このホームページのLGBTを学ぶでは基礎知識を、体験談では当事者や家族、友人の経験を、参考資料ではお勧めの本や映画などを紹介しています。是非読んでみてください。
  2. LGBTの人たちが置かれている現状を知り、彼らの生活に影響を与える出来事や変化などに常に関心を持つようにしましょう。
  3. LGBTの人たちを傷つけるような悪口やジョークを決して使わないこと。ホモ、おかま、レズ、ニューハーフなどは、LGBTの人たちを揶揄する時に使われることが多い言葉です。LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)という言葉を使ったほうがいいでしょう。そしてそれらを耳にしたときには、傷つく人がいるかもしれないことを伝え、LGBTの人たちが居心地悪くない環境づくりを進めていきましょう。
  4. あなたの大切な人がLGBTであることを他の人に話し、LGBTの人たちがすぐそばに存在していることを伝えていきましょう。その時に、当事者の了解なく、個人が特定されることのないように気をつけましょう。誰もが自分のセクシュアリティを知ってほしいと思っているわけではありません。
  5. もしあなたが子どもの保護者なら、もしあなたが教師なら、もしあなたがどこかで子どもと関わる人であるなら、子どもたちがLGBTについての正確な知識を得られるように手助けしていきましょう。そして学校や友人、メディアから日々受け取っているLGBTに関する情報に気を配り、それらについて話しあっていきましょう。教育は10年後の社会を確実に変えることができます。
  6. あなたの読んでいる新聞や雑誌、またテレビに、LGBT支援者としてのコメントを送りましょう。また記事や放送の中に不適切な表現を見つけた時にも、積極的にコメントを送りましょう。
  7. LGBTの人たちの権利も等しく守られる社会をあなたが望んでいることを、パブリックコメントや選挙などの機会を通して、政治や行政に伝えていきましょう。

最後に…

どのような人も自分らしく安心して生きられる社会こそ、本当の豊かな社会であり、本当の民主主義だと私たちは考えます。この目標の実現を応援してくださる人々の参加を、私たち「LGBTの家族と友人をつなぐ会」は歓迎します。