私は19歳のレズビアンです。
今は母にだけカミングアウトしています。現在は、友達や恋人を見つけるためにビアンのオフ会に参加して、毎日を楽しく過ごしています。でも、ここに至るまでが大変でした。
「自分は女の子が好き!」と自覚したのは、小4くらいの時だったと思います。当時、私はまだセクシャルマイノリティという言葉さえ知りませんでしたし、性同一性障害=同性愛だと思っていました。「この事は、まわりの人に秘密にしておかなければ嫌われる!」と思った私は、その日から秘密を抱えながら生きることを決意しました。しかし、中3の3月頃には「だれかにこの秘密をばらして楽になりたい!
そして、自分は本当に同一性障害なのか確かめたい」と思うようになっていました。 たまたま学校でもらった人権相談のチラシのことを思い出し、手紙で相談したところ、返ってきた手紙には「あなたは、性同一性障害かもしれないので、保護者の方と話し合って、一度専門家に診てもらってはいかがですか?」とありました。「やっぱりそうなのか・・」そう思っただけで、その時はそれ以上の行動は起こしませんでした。 しかし、気が付くと秘密を抱えて生きる事がストレスとなって、17歳の時にはうつ状態になり、学校にも行けなくなっていました。
そして「絶対、世の中には自分と同じような女の子はいない!一生恋人や友達も出来ず、孤独のままだ。それならいっそ死んだ方がマシ・・」と思うようになりました。
そんな時ふと、以前、人権相談の方からもらった手紙の事を思い出し、専門家を訪ねてみる決意をしました。 しかし未成年の私は、病院へ行って診断をもらうためには保護者が必要です。
そこでやむを得ず、母にだけ手紙を見せ、本当の自分についてカミングアウトしました。 母は突然のことに驚き、かなりのショックだったようですが、必死に専門家のいる病院を探してくれました。診断の結果、レズビアンであることがわかった私は、仲間探しを始めました。
しかし、その先生はそういった情報は全く持っていなかったため、毎日インターネットで情報を探しました。最初は電話相談窓口で教えてもらったところへ出かけて行き、そこでまた違うところを教えてもらうと言った感じで、自分の仲間がいるところを根気よく探すしかありませんでした。
そうこうしているうちに、母がこの「LGBT家族と友人をつなぐ会」に参加し、そこでようやく今、楽しく参加させてもらっているあるグループに出会うことが出来ました。本音でしゃべれる仲間に出会えたことで、私はだんだん生きていく楽しさを実感出来るようになり、今では将来やりたい仕事も見つかり、そのために来年から専門学校へ通う予定です。
もっと早くに仲間に出会えていたら・・と最近つくづく思います。 以前の私のように、今、独りで悩んでいる方がもしこのページを見ていらっしゃるのでしたら、是非一度「LGBT家族と友人をつなぐ会」にのぞきに来て欲しいなと思います。もしかしたら、そこで私と同じように、「ありのままの自分で生きる」ためのヒントが見つかるかもしれませんよ。
しぐれ 女性