4月9日、パブリックトイレ比較見学会、終了いたしました。
つなぐ会では2021年10月に「性の多様性に配慮したこれからのパブリックトイレについて」と題して学習会(アミカス市民グループ活動支援事業)を行い、重留美穂氏(TOTO株式会社)にご講演いただきましたが、このたび、重留さんの説明を伺いながら、新規に改修された「ボートレースふくおか」のトイレを見学するフィールドワークを実施しました。
施設のご協力も得て男女両方施設すべてのトイレを見学しました。
合わせて、設置以来全く改修されていないキャナルシティ福岡(ビジネス棟)の男女両方のトイレも比較見学し、見学後、キャナルシティのTOTO社にて参加者で意見交換をいたしました。
身障者の方はもちろんのこと、トイレ空間に対して様々な立場の人がそれぞれのニーズを持っています。
「誰もが快適に過ごせるパブリックトイレ空間とは?」という難題に向けて、現場を見ながら気づいた点、感じたこと、をトランス当事者さんもまじえて率直な意見交換をしました。
トイレ空間のみならず、トイレに向かう導線から、使用者のニーズはさまざまであること。
トランスジェンダーの方たちの心身の状況も、性別の「移行前」「移行中」「移行後」と単純に分けられるものではないこと。
などなど、パブリックトイレのありようの難しさが浮き彫りになるフィールドワークとなりました。
「車いすにとっての快適な路面」と「点字ブロック」が両立しづらいように、「誰もが快適に」がいかに難しいことかを実感し、この難題に向き合って尽力されている重留さんたちのがんばりに敬服しました。
話題にあがっている「オールジェンダートイレ」についても多くの課題が見えています。
参加者のみなさんは今後いろいろな施設のパブリックトイレを新鮮な目線でチェックしながら利用されることでしょう。
パブリックトイレをめぐる課題、まだまだ続きます!